本陣カフェ chawan
9月1日に神戸市北区淡河の
本陣カフェ chawanに行きました
ドリンクやケーキなどとても美味しいのですが、
建物もとても素晴らしいので、じっくり見させていただきました。
ケヤキの腰板が目を引く、
複雑な杢だが鉋でツルツルに仕上げてある
二尺くらいの幅があるケヤキの式台 敷居は桜
大黒柱、
土間境の部屋は、田舎風に差鴨居が回してある
上の写真の差鴨居を隣の部屋からみると、
差鴨居の上部をシャクリこんで長押を回す手法
なんと言うのか分からないが、数寄屋でよく見る白黒柄の壁が少し、くだけた印象
柱は檜 四方柾でかっちりした感じ
琵琶床つきの書院
書院の障子 組子に竹が使われている
天井 多分屋久杉 全体的に色と木目がそろっていてきれい
建具の腰板、外側と内側で趣を変えていて洒落ている
この家は鬼瓦が全部七福神になっている、
これは琴を弾いているので弁財天、子供が見たら怖がりそうなぐらいリアルでよくできている
縁側から見る庭はなかなか趣がある、苔がもう少し欲しい
江戸時代に建てられたという西座敷
面皮柱を使った数寄屋造り
垂木は細い磨き丸太で間隔も広く軽快でくだけた感じ
軒天の穴から見ると竹野路がみえる
柾目の四角い垂木ずいぶん固い印象を受ける
母屋の縁板 松のきれいな柾目の板 しっかりしていて音は鳴らない
西座敷の縁板 松のきれいな小板目 鴬張りのように歩くと音が鳴る
それぞれの違いは裏側から見るとよくわかる
母屋、吸付桟をつけてそれを根太に釘で止めている
西座敷 目鎹で止める
ずっと見ていられるような素晴らしい建物なので、来歴が気になり
以前訪れた時に、この家はどんな人が建てたのか聞いてみたのですが
元々、江戸時代は大庄屋で西座敷はその時建てられ
その後持ち主が変わり、財閥系の別邸というかんじだったそうで、
田舎の金持ちの家っぽくなかったので、妙に納得しました。
見どころはたくさんあるので、後篇につづく