森の水

民家好きの気まぐれブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

岡御殿  こけら葺き 扇垂木 優美な御殿建築

高知県安芸郡田野町 岡御殿 材木商 廻船商 酒造業などを生業とし、 藩主がこの地域を訪れた際の宿舎にあてられたたてものらしい 格式高い御殿建築が残るが、住人の生活空間は大半が失われ敷地もだいぶ小さくなっているらしい。 杮葺きの優美な屋根が目に付く…

香川 松賀屋   塩田王の大邸宅

香川県 三豊市 仁尾町 松賀屋 明治時代に建てられた四国一の塩田王の邸宅 月に数回公開日があり、下記のサイトで確認できる おそらく店の間 少し入り込んだところに玄関がある 道に面して店舗棟が建ち、敷地内の庭園に面して母屋を立てる理想的なつくりをし…

香川 合田邸   多度津の豪商

香川県 仲多度郡 多度津町 合田邸 海運業で財を成し、 明治から昭和初めにかけて造られた邸宅らしい 現在は合田邸ファンクラブの方が管理されていて、 電話予約で見学できるし、毎年春秋に一般公開されているらしい。 大きな手水鉢、下に水琴窟が埋まってい…

安居渓谷 水晶淵    美しい仁淀ブルー

高知県吾川郡仁淀川町 安居渓谷 個人的には四国で一番水が澄んで、きれいだと思う場所です。 まあまあブールー 10月から1月くらいの、晴れて真上から日が差している時が一番水が青くなるらしいが 着いたのが昼過ぎだったので、青さはいまひとつだった。 水が…

内子 高橋邸    日本のビール王

愛媛県喜多郡内子町、文化交流ヴィラ高橋邸 内子の町並みから少し外れた所に、 実業家で政治家、日本のビール王と称される高橋龍太郎の生家がある。 小高い石垣の上の青みがかった塀が印象的、母屋が黄色い壁なので際立って見える。 江戸時代は庄屋で酒造業…

木蝋資料館 上芳我邸 内子の町並み

愛媛県喜多郡内子町、木蝋資料館 上芳我邸 木蝋生産が隆盛を極めた明治中期に建てられた、工場店舗を兼ねた住宅らしい 母屋は総二階建て 下のほうは剥げているが、木部はベンガラ塗り 土間 大黒柱や梁などとても太い材が目に付く 全体的にベンガラが塗られて…

臥龍山荘     数寄屋造りの名建築

臥龍山荘といえば、 言わずと知れた数寄屋造りの名建築ですね 落ち着いたたたずまいの玄関 透かし彫りからさす光のゆらぎが美しい 磨き丸太の長押の出留めには寸分の狂いもない 音声ガイドによると、 有名な大工がこれを見て、これ以上見るものはないと引き…

愛媛県西予市 土居家住宅

四国最大のかやぶき民家で、 惣川というとても山深い集落にあります 薄暗い土間、梁などとても太い 酒造業をしていたときの大釜 大黒柱 畳や建具と比較すると大きさがよくわかる 土間付近の部材は手斧はつり 本座敷 見事な欄間が目を引く 書院の欄間にはヒョ…

グーグルマップ ストリートビューの画像を保存する方法 Windows10

グーグルマップやストリートビューの画像を保存できたらべんりですよね そう思って、自分なりに色々調べて、 一番よさそうな方法を紹介します。 まず 保存したいところを開きます キーボードの丸で囲ってあるところを同時に押します すろと画面が少し暗くな…

旧来住家住宅

兵庫県西脇市の旧来住家住宅を見学しました 離れてみると、大きな入母屋の屋根と三つの虫籠窓が特徴的 玄関周りは太い木材が使われていて、分かりやすい威厳がある 台所の吹き抜け、無駄のない梁組みですっきりまとめている 土間境の部屋は田舎風に差鴨居が…

箱木千年家

兵庫県神戸市の日本最古の民家、 箱木千年家を見学した感想など 諸説あるが、室町時代の建築ということでほぼ間違え無いらしい 軒高が低く、外観からも相当な古さが感じられるが 改造が非常に多く、当初からの構造材は数本しか残っていないので 建築当初どん…

土蔵 蔵の形 2

今回は、徳島県の平野部の気になった蔵の形を見ていきます この地域のごく一般的な蔵 壁は白漆喰、屋根は本瓦葺き、窓には雨除けの漆喰の庇と銅板の外扉がつく この蔵は鎧貼の腰板がつく 水害に備えて高い石済みの上に立つ蔵、外壁はトタンでおおわれている …

 瓦屋根 煙出し の形  徳島

瓦屋根の煙出しといえば、 このような形が一般的ではないだろうか 屋根の上に小さな小屋根がのっていて、煙が出るようになっている 現在ほとんどのものは使われていないが、 最近ではなかなか珍しいので家の特徴になっている では徳島県の煙出しを見ていこう…

バナナ墓地

この写真を見ていただきたい、 畑の真ん中の、多数の石塔が立ち並ぶ墓地を取り囲むように たくさんのバナナの木が生えている。 いったいなぜ墓にバナナの木を植えたのか、謎だ

 小比賀家住宅   江戸時代の屋敷構えを今に伝える邸宅

香川県の小比賀家住宅に行きました。 茅葺の大きな長屋門と、立派な松 毎月第三日曜日が公開日なのですが、 門が閉まっていて 本当に公開しているのか心配になったのですが、 ちゃんと公開していました。 とても長い 36mあるらしい 長屋門の右側は牛馬小屋 …

本陣カフェ chawan 後編

青々としたモミジ 池がありました 古い土塀 立派な蔵 外から見ると一つの大きな蔵なのですが 内側から見ると二つに分かれています ナマコ壁 よく見ると、庇の垂木掛けは折釘が支えて、 庇が燃えても蔵本体に影響がないようになっている 長い丸桁は鉄の持送り…

本陣カフェ chawan

9月1日に神戸市北区淡河の 本陣カフェ chawanに行きました ドリンクやケーキなどとても美味しいのですが、 建物もとても素晴らしいので、じっくり見させていただきました。 ケヤキの腰板が目を引く、 複雑な杢だが鉋でツルツルに仕上げてある 二尺くらいの幅…

土蔵 蔵の形 

今回は、東播磨の気になった蔵の形を見ていきます 土壁で置き屋根、丸い穴をあけただけの窓がこの地域には多い 補修の跡が見られず、相当な古さを感じる 置き屋根の蔵 外壁 垂木から上の屋根が新しくなっている とても長い大きな蔵 置き屋根、本瓦葺きの屋根…

灰小屋

生活で出た灰を田畑にまくため、溜めておくのに 大きな農家には必ずあったらしいが、 現在その用途に用いられているものは見たことがない もっぱら倉庫、農小屋となっている。 もっと探せば他の地域でもあるのだろうが、 数がとても少ないので、これだけしか…

古民家 外観 土壁 謎

いろいろな古民家を見ていると、同時期に建てられた家でも壁の仕上げが 土塗の仕上げだったり、漆喰で仕上げられていたり、 かなり大規模で凝った家でも、きれいな土塗で仕上げられていたりして 単に資金的余裕がなかったから漆喰が塗れなかったというわけで…

茅葺屋根 形 あれこれ

上の二つの民家は兵庫県播磨地方のごく一般的な高持百姓の住宅で、 同じ集落内にあるもので、それぞれの違いを見ていきます。 上の民家は棟が大きくむくって、棟押さえは萱の束 全体的に丸みを帯びていて、何となく穏やかな印象を与えている。 ちなみに日本…

徳島 藤田家住宅  阿波藍 展示・即売会

国指定登録文化財 藤田家住宅で行われた、阿波藍 展示・即売会に行きました。 登録文化財の民家は興味をそそられるものが多々あるものの、 住人の方の生活空間であって見学できないものが多いので、 このようなイベントは大変有難いものです 昭和の初めごろ…

 土蔵 舟板

兵庫県姫路市で舟板が貼ってある土蔵を見つけました 意識してみれば、意外とあちこちに舟板が使ってあるものです 海水を吸って高い耐久性があるらしいが、さすがに痛みが目立つ 加東市でも舟板を貼った蔵を見つけることができた 竜野市の堀家住宅の玄関脇の…

兵庫 工楽邸

兵庫県 高砂市の工楽松右衛門 旧宅 2018年 6月ごろの訪問です 松右衛門帆の開発 海底掘削による港湾整備などを行った海運業の家です 展示してあった資料によると、江戸時代にも海底掘削船や杭打ち船があったようで驚きました 整然と貫が並んでいます 明るい…

永富家 後編

消防ポンプがありました なぜか狭間がある きれいな欅の濡れ縁 洒落た小窓 吊束の跡 何でもないところに欅四方柾の柱があった 蔵の壁の間に砂利がいれてあるらしい とても格式高い式台玄関 立派な社 江戸時代末の完成された技術で作られた、壮大な民家でした…

兵庫 永富家住宅 前編

兵庫県 たつの市の永富家住宅 2018年 6月ごろの訪問です 長屋門 シンプルな玄関 内側から見ると玄関の大きさが分かります 見ごたえのある梁組 四本溝の鴨居 戸を片側に寄せて開放的に使えます n 紀州から運ばれたという松材の梁 梁の加重を数本の柱で分散さ…

兵庫 佐野邸

姫路市指定文化財で日曜のみの公開です 2018年6月ごろの訪問です 庄屋で医師もやっていたそう、農地解放までは多大な農地を所有していたらしい 玄関と式台の間に、屋根付き出格子で武家屋敷風にまとめられている 貫付きの小壁がアクセントになっている 釜戸…

板井原集落の写真

去年2018年ゴールデンウィークの写真です 立派な戸袋 欅造りで縦桟一本一本まで込栓でとめられている 石場建て 屋根だけきれいに直されている 張り出した二階 腰掛鎌継ぎ 外風呂 蔵だらけ 苔だらけの壁 何とも言えぬ味わい深い蔵 二重の腕木 きれいな川 小屋…

滋賀 五箇荘

これまたゴールデンウィークに行きました 庭がすごい 落ち着いた壁色 庇も凄い凝ってます 床の間 細かいところ凝ってます 外観はいたって質素 蔵はとても立派です へぎ板の網代天井 きらきらしてきれいです シンプルな小屋組み たぬき二匹 庭が切り取られて…

鳥取 石谷家住宅

これもゴールデンウィークにいきました 梁太すぎ、屋根の重みを梁で支えるより梁の重みそのものがとてつもなく重いでしょう 下から綺麗に見えるように、側面は下向きに斜めに削ってあります 新座敷 江戸座敷 書院、違い棚のデザインとかなかなか洒落ています…